名前

サライ・カリフ  

生年月日

一五二二年白蝶の年 五月十一日

出身地

クライン帝国ダネイン州イルメック県ディユ村

身体データ

身長百八十二バルス、体重七十二グラン。
髪……金色 瞳……薄い紫。感情が高ぶると金色に変わる。

使用スペル

サライア(光)

家族構成

十歳までは祖母、父母、妹リナの五人家族。

他の登場人物から
のコメント

「せっかく美人なのに、怖い顔でお説教は勘弁してくれ」→「俺のこと捨てやがって! 絶対許さねえからな!」(アインデッド)
「もう少し肩の力抜いたほうがいいんじゃないかなあ」(アルドゥイン)
「ご自分の幸せをもう少し考えてください。それと、アインデッドさんを甘やかしちゃダメです」(アト)

備考

 言わずと知れた主人公の一人。主人公なので甘いマスクの超絶的かつ正統派美青年。当初は茶色の髪と瞳だったが、二版で好みの色である金髪と紫の瞳に変えられた。体力は無いくせに十二歳からずっと軍隊一色の人生を送ってきたという、矛盾に満ちた人。美貌や地位を鼻にかけることはしないが、利用はするというある意味一番たちが悪いタイプ。
 名前はアブラハムの妻サラの改名前の名、サライから。決して谷村新二の歌のタイトルや雑誌の名前ではない。最初に書いた時はどことなくアラブのイメージだったのでそんな名前になり、苗字も当時私が知っていた唯一のアラブ語、カリフとなった。子供の書く話なんてそんなものである。
 十歳までは平穏無事に育っていたが、村を悪魔に襲われた際に使ったスペルで村は全滅。助けようとした妹を殺してしまい、未だにトラウマとして引きずっている。実は不幸な過去の持ち主。
田舎のダネイン出身であることを隠しはしないが、馬鹿にされないために涙ぐましい努力をした模様。おかげで武術・教養と、非の打ち所の無い公爵を演じきることが可能となった。とはいえ気を許した相手の前では案外茶目っ気を見せたりもする。
 結果として裏切ってしまったアインデッドに罪悪感を感じつつ、そこまでして戻ったクラインでレウカディアに冷遇を受けて更に後悔しているらしい現在。やたら美形を強調される鬱屈した乙女キャラに成り下がりつつあるが、結婚を機にきっと事態は好転してくれることだろう……。

イメージイラスト

名前

アインデッド・イミル

生年月日

一五二一年黒狼の年 七月九日

出身地

ティフィリス王国ティフィリス市

身体データ

身長一八七バルス、体重八十グラン。髪……赤 瞳……緑。冬は色が薄くなり、夏はやや濃くなる傾向。

使用スペル

ナカーリア(炎)、マナ・サーラ(大地)

家族構成

父フリードリヒ、母リューン(故人)。

他の登場人物からのコメント

「君には本当にすまないと思っているけど、個人的感情に国を巻き込むのは、お互いよくないよね……」(サライ)
「手はかかるけど、ほっとけない弟みたい。俺にとっては親友。あ、髪の毛の手触りが好き。できることなら切らんでほしい」(アルドゥイン)
「酒びたりは良くないが、戦争中毒はもっといけないぞ」(ノイン)

備考

 本名はアインデッド・アイミール・フェレンサス。イミルはアイミールのティフィリス読み。主人公の一人なのでやっぱり美青年。設定では切れ長の目なのだが、目つきの悪い美形が好きなゆえである。
 自他共に認める美形で、美形であることを最大限に利用して、自慢して憚らない。世界中の美女は自分に惚れてしかるべきだという根拠の無い自信を持っているが、あながち自信過剰でもない辺りが始末におえない。
 父親を知らずに育ち、三歳で母親と死に別れたため、それ以来天涯孤独と思い込んで今まできた。陽気で誰とでもよく喋るが、実は寂しがり屋の裏返し。
 母は歌が上手かったという話が四巻辺りで出るが、アインデッドは音痴。しかし楽器の腕はそこそこ。喉音痴らしい。
 髪の色と瞳の色は好きな色だからと適当に決めたが、真っ赤な髪に緑の目って、ちょっと似合わない気がしなくもない。
 名前は後書きでも書いたが、「アイン」という響きが欲しかったため。そういう名はアインハルトとか他にもあったのだが、当時(多分十二か十三)の私が考えていたことは判らない。苗字のイミルは、ドイツ系の名前ということで北欧神話の巨人の名から。父方の苗字フェレンサスはオリジナル。

イメージイラスト

名前

アルドゥイン・ヴィラモント

生年月日

一五二〇年銀獅子の年 一月十八日

出身地

ラストニア王国アスキア自治領ラウ市

身体データ

身長一九二バルス、体重八七グラン。髪……黒 瞳……黒にやや茶色。

使用スペル

なし

家族構成

父イシドール、母クラレ、妹クラリス、弟ヒュラス。

他の登場人物
からのコメント

「時々理解できないことを話すけど、推理力は素直にすごいと思う」(サライ)
「頼りがいのある兄貴みたい。数少ない親友かな」(アインデッド)
「ああだこうだと私に言わず、早くリュアミルに告白せぬか! 見ているほうが痒いわ!」(サラキュール)

備考

 三人目の主人公だが、最近では一番愛情を注がれている。笑顔の素敵な美青年。前記二人の肌が白いので、対比で黒い人を出してみたかっただけだったりする。サライより背が高く、アインデッドより高く……とやっていたら、やたら背が高くなってしまった。本人としては鎧も服も特注サイズになるし、民家では天井につっかえたり、頭をぶつけたりするので困っている。ごめんね。
 戦略上はいくらでも冷静になれるが、好きな女性の話が出たり、面前に出るとあがってしまう、可愛らしい一面を持つ。しかし相手のリュアミル姫も照れ屋さんなので、多分メビウス宮廷の人々は痒い思いをしていることだろう。
 十七歳の時家出をして以来、王族・貴族から一転、一介の傭兵として暮らしてきたが、二十三歳から順調に巻き返し、現在はメビウス陸軍の紅玉将軍。将来的には皇太子と結婚して皇族になるのだから、人生何が不幸で何が幸せなのか判らない。
 ガキ大将的なアインデッドや、人格破綻気味のサライに対し、どちらかというと大人で落ち着いている気がするのは、書いている作者が成長してから作ったキャラだからだろうか。
 名前は十一世紀のロンバルディア王アルボインから。しかしローマ字のbをdと間違えたため、アルドゥインになった。が、こっちのほうがかっこいいからよしとしよう。苗字のヴィラモントは沿海州ということでイタリア風で考えてみた。日本語だと「村山さん」といった意味になる。

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